この度、グッチ・マングローブさんの依頼で本リバリーを制作した“なが/ひろ”です。依頼を受けた時は、応えられる自信もなく、悩みに悩んだんですが、出来る限りのことしようと制作を決意しました。今回、本リバリー制作にあたり、特にこだわったのは、『とにかく、出来るだけ本家に近づける』こと。純正デカール、そしてユーザーデカールからDLしたものまで……『本家に近づける』ため、手元にあるものは全て使い、あの手この手でやれることも全てやりました。本家の画像も見ながら、何度も何度も…。最初は完成するかどうかも不安でしたが、無事何とか完成することができて良かったなと思っています。『出来る限り本家に近づける』ためにこだわり、何度も何度も見直しながら一生懸命制作しました。なのでこのリバリーを眺める時は、どうか「あ～、それっぽい！！」という感じの目で見て頂けると幸いです…(苦笑)。 今回僕が、“リバリー制作で依頼を受ける”こと自体初めて、ということもあり、これが僕にとっての“新たな挑戦”となったというのも事実です。そしてまさかグッチさんのリバリー企画に、僕も参加させて頂けるとは思ってもみませんでした。依頼して下さったグッチさんに心から感謝申し上げます。とても良い経験になったと実感しております。

　モチーフがGT-ONE TS020という事で、必然的にベースマシンもTS020に決まりました。エンジン特製の傾向が全く持って違う点、性能を上げると同時に挙動改善等々、製作開始の段階で問題が山積となりました。セッティングベースがMRのため、製作車両はFRでありながらMRのような機動力を持たせたいと思いました。そこで、車体重量が重いことを利用したダンパーセッティングや、アライメントの精密調整により1.3tとは思えない機動力を得ることに成功しました。トランスミッションも、NAではありますが、ターボのような強烈な加速性のを再現するため、加速到達速度テストを繰り返し理想的なトランスミッションの製作を作り上げることが出来ました。最高速度も心地よい伸びを実感できると思います。

​　19年前の無念を晴らすべく、世界を転戦するGT3マシンへと姿を変えサーキットを疾走します。